石川県金沢市、北陸新幹線が開通し、東京からは2時間半、大阪からはサンダーバードで2時間40分、どちらも3時間圏内でアクセスできます。
会社員時代、転勤で3年間金沢に住んでいました。
美味しい食べ物が多く、隣の福井県、富山県まで車で1時間程度と高立地、山と海両方が共存し、アクティビティも豊富、北陸を代表する都市でありながら人も多すぎず、とても住みやすく暮らしやすい街で、過去に転勤してきた中でも一番好きな街です。
そんな金沢へ特に予定も立てず、美味しい物を食べる、ただ飲む為だけに一人旅に行ってきました。
金沢までは車で移動します。
高速で北陸道を進み、金沢西ICで降り、ホテルを予約した片町方面へ向かいます。
片町というのは地名ではなく、繁華街の総称、赤枠のエリアを指します。
犀川大橋を渡り、香林坊に行くまでの大通りの左右に居酒屋、すし屋、バー、キャバクラなどが密集する北陸地方最大の歓楽街です。
福井県にも「片町」、富山県には「桜木町」とそれぞれ呼ばれている歓楽街がありますが、金沢の片町と比べると規模が劣るので、北陸で片町と言えば金沢の片町をイメージする人が多いと思います。
上司や取引先と飲む場合はだいたいこの「片町」に飲みに行くので、この周辺のホテルをよく利用していました。
県外からの取引先や会社のお偉いさんが来た時には、片町を案内すればみんな満足してもらえる、接待が完結できるサラリーマンにとっては馴染みの街です。
ホテルにチェックインする前に、「金沢カレー」の代名詞であるゴーゴーカレーへ。
ゴーゴーカレー
今住んでいる所には金沢カレーが食べられる店が無いので、金沢に来ると必ず訪れます。
定番の「ロースカツカレー」ではなく、「チキンカツカレー」もオススメです。
ドロドロのカレールーは見た目より少ないので、ご飯にかけすぎると後半白飯を福神漬けだけで食べる事になるのでペース配分が重要です。
金沢カレー発祥の石川県には、元をたどると同じ系列になるチェーン店もいくつかあります。
それぞれ特徴があるので、食べ比べるのもオススメです。
その後片町で飲む時によく利用していた激安ホテル、「ホテルエコノ金沢片町」へチェックイン。
ホテル
ホテルエコノ金沢片町
※2021年8月で閉館しました
このホテルは昔からよく利用しているホテルですが、片町まで歩いてすぐとアクセスが良く、料金も¥4,000以下と常に激安です。その分施設は古くて部屋も狭いですが、飲んで寝るだけなの人にはオススメのホテルです。
※2022年追記
閉館後、金沢フレックスホテル片町としてリニューアルオープンしました。
料金設定も前のホテルを継承している様子?で引き続き安く宿泊できるようです。
- 金沢フレックスホテル片町
- https://hotel.travel.rakuten.co.jp/hinfo/183251/
駐車場は提携先を利用すると1泊¥1,100で利用できます。
金沢市内にはビジネスホテルがたくさんありますが、片町から離れた金沢駅周辺に多く、片町に徒歩圏内のホテルはそれ程多くはありません。
片町周辺のホテル
・ホテルエコノ 金沢アスパー
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/2107/2107.html
※2021年8月に閉館
・アパホテル 金沢中央
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/18391/18391.html
・アパヴィラホテル 金沢片町
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/4806/4806.html
・ホテルトラスティ 金沢香林坊
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/141332/141332.html
・変なホテル金沢 香林坊
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/178203/178203.html
夕方になり、今回の目的である「一人飲み」に出ます。
まずは、1軒目、福井県発祥、焼鳥チェーンの「秋吉」。8番ラーメンと並ぶ北陸のソウルフードです。
秋吉 金沢片町店
秋吉といえば「純けい」が有名ですが、「串カツ」、「若どり」もオススメです。
5本で1セットなので、5本、10本と5の倍数で店員に注文します。
店に入り最初にまとめて注文し、炭火焼で焼きあがったものから順に目の前に並ぶので、短時間でサクッと焼鳥をあてに飲むことができます。
- 福井県 27店舗
- 石川県 14店舗
- 富山県 14店舗
- 東京都 13店舗
- 大阪府 17店舗
北陸以外、東京、大阪にもたくさん店舗があります。
テイクアウトもできるので、満席の時は持ち帰ってホテルで食べることも可能です。
いたる香林坊店
http://www.itaru.ne.jp/kourinbo.htm
2軒目は、老舗居酒屋の「いたる」へ
人気店なのでダメもとで店をのぞくと、カウンターが空いていたので入店。
この店では北陸の新鮮な魚介類を堪能できるので、和食好き、日本酒好きには堪らないお店です。(個人的に生魚が食べれないので火の通った焼魚や漬物、揚げ物メインで注文しています)
北陸地方で定番の「白エビの唐揚」を食べると金沢に来たなと感じられます。
高級魚のどぐろ、冬にはぶり、メスのセイコガニである香箱蟹、ずわい蟹なども楽しめます。
赤玉本店
3軒目は金沢おでんで有名な「赤玉」へ。
※6月14日更新
5月に放送された「旅猿」でも赤玉での食事風景が放送されていました。
最近では「金沢おでん」と呼ばれる事も増えてきました。
出汁が薄味なので、素材の味がよく味わえます。
ハシゴする場合2、3軒目でよく来ていました。
赤玉はおでん以外のメニューも豊富で、カウンターも広く一人でサクッと飲むのに適しています。
値段も手ごろで、大根、たまご、豆腐、タケノコ、こんにゃくにビール2杯で2,000円行かない程度の料金なので、3軒目ぐらいにはちょうどいい感じです。
カニ漁が解禁となるのは11月~3月。
その時期になると、金沢おでんの名物となったメスのズワイガニを使った「カニ面」も食べられます。
金沢おでんは『カニ面』の美味しさは絶品です!! | 金沢・旅亭懐石のとや
一喜片町店
4軒目はシメのラーメン 「一喜」
深夜までやっているラーメン屋で、会社員時代に片町で飲んだ後は必ずこのラーメン屋でシメるというのが上司のお決まりのルーティーンだったので、何となく足が向いてしまいました。
メニューも チャーシューラーメン1品のみなので、大人数で行っても注文が楽で便利なお店です。
懐かしの味を楽しんでホテルへ戻り、一人飲みは終了です。
翌朝はホテルでは朝食を取らずにチェックアウト。ランチに向かいます。
本家とんとん亭
5軒目 とんかつ屋
金沢駅近く、北安江にあるとんかつの超有名店です。行列必至のお店なので、ホテルで朝食を取らずに並びます。
この近くで毎月会議をしており、会議の後は「とんとん亭」でランチを取るのがいつものパターンだったので、思い入れの強いお店の一つです。
今世間をお騒がせしている渡部氏の番組「渡部の歩き方」でも取り上げらた程。
土鍋で炊いたご飯、豚汁はお代わり自由、厚みのあるトンカツは柔らかく、さっぱりとしてめちゃくちゃ旨いです。
平日のランチは種類も豊富で価格もリーズナブル。かなりオススメです。
8番ラーメン
6軒目 北陸のソウルフード ラーメン
石川県発祥のラーメンチェーン店。
北陸を車で入っていると、至る所にお店があります。
味噌ラーメンがメインで、炒めた野菜がたっぷり入っているので、野菜を取る為だけに食べに行く事も。
衣の薄い唐揚が美味しく、セットメニューのCセットが個人的には一番のオススメです。
専門店のような超美味いラーメン、ここでしか食べられないこだわりのラーメンではないのですが、何度も食べ体が覚えている味、ふとした時に強烈に食べたくなるラーメンです。(他県にいる北陸出身者はこういう意見が多かったです)
- 福井県 28店舗
- 石川県 50店舗
- 富山県 33店舗
- タイ 132店舗
金沢・片町で飲むのは数年ぶりでしたが、人が多すぎず、廃れ具合が金沢っぽくて改めて楽しい街だと感じました。
片町は寿司屋、居酒屋、バー、キャバクラ、おかまバーなど、種類も店の数も豊富で、男性、女性、一人で気軽に入れるお店が多いです。
特に冬は、カニ・セイコ蟹(11月解禁)、氷見の寒ブリ、甘えび、のどぐろなど、北陸特有の魚が楽しめ、訪れるには一番いい時期だと思います。
金沢市内は雪もあまり積もらないので、冬でもスタッドレスさえ履いていれば運転も問題ありません。
観光するわけでもなく、ただひたすら飲んで食べるだけでも楽しめる金沢。
予定を決めずに、食べ歩きだけ、一人旅でも十分に楽しむ事ができます。
一人旅の候補先としてもいかがでしょうか?