石川県、福井県、富山県・北陸地方は食の宝庫です。いずれも北から南にかけて、県の左側が日本海、県の右側は立山や白山などの山岳地帯に沿うように山側に面しており、海と山の幸両方を楽しめる地域でもあります。
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仕事の関係で福井県に9年、石川県に3年住んでいましたが、北陸はB級グルメ、名物料理、海の幸、日本酒など、美味しいものがたくさんあります。
そこで今回は、北陸地方の地元民に愛されているソウルフード、B級グルメ、海の幸などを紹介したいと思います。
石川県
金沢カレー
石川県内には金沢カレーのチェーン店含め、たくさんのお店があります。
・ゴーゴーカレー
・カレーのチャンピオン
金沢カレーの元祖!カレーのチャンピオン【チャンピオンカレー】
・ターバンカレー
・ゴールドカレー
・インディアンカレー
・カレーの市民アルバ
アルバカレー | カレーの市民アルバ | Alba Curry
金沢カレーの特徴として、
- ルーは濃厚でどろっとしている
- 付け合わせとしてキャベツの千切りがのっている
- ステンレスの皿に盛られている
- フォークまたは先割れスプーンで食べる
- ルーの上にカツをのせ、その上にはソースがかかっている
どの店も基本スタイルは同じで、ドロッとした濃いめのルーとキャベツ、揚げたてのカツがのっています。
やみつきになる濃いめの味付けで、時々強烈に食べたくなることがあります。ご飯に対してルーが少なめなので、食べる配分を間違えると後半は無料の福神漬けだけで白飯をかき込むことになります。
回転寿司
回転寿司のベルトコンベアを作っている会社が石川県にあったという事も関係しているようですが、石川県の回転寿司のレベルは全国トップクラスです。
金沢で回転寿司といえば、この2店。
・金沢まいもん寿司
・もりもり寿司
詳しくはこちらの記事で紹介しています
8番ラーメン
石川県51店、福井県28店、富山県32店と北陸の至る所で目にする石川県発祥のラーメンチェーン店です。
炒めた野菜がたっぷり入っているので、野菜が不足気味の時にはよく利用していました。
北陸に住んでいる人は子供の頃から慣れ親しんだ味なので8番ラーメンが美味しいと言う人が大半だと思いますが、県外出身者からは厳しい声もよく聞くので、評価が分かれる味であることも確かです・・・
まつやとり野菜みそ
金沢の冬の定番、とり野菜みそ。県内のスーパーではどこでも売っていましたが、最近は他県でも見かける事が増えてきました。
濃いめの味付けなので、とり野菜みそをお湯に入れるだけで簡単に鍋ができ、冷蔵庫には必ず何個か常備していました。
香箱ガニ
ズワイガニのメスであるセコ蟹。石川県では香箱ガニ、福井県ではセイコガニとそれぞれ呼び方が違います。
カニの身ではなく、外子、濃厚な内子、カニ味噌を楽しむ料理で、日本酒とよく合います。県内の居酒屋、おでん屋では漁が解禁となるとこの香箱ガニがメニューに出てきます。
のどぐろ
アカムツと呼ばれる白身魚ですが、北陸ではノドグロと呼ばれています。1年を通じて味わうことができますが、秋から冬にかけてが最もおいしい時期と言われています。
高級魚のイメージが強いですが、金沢では居酒屋でもメニューにありますし、ひつまぶしの専門店まであります。
・のど黒めし本舗 いたる
金沢に3店舗ある居酒屋「いたる」の中でも、こちらはのどぐろ料理に特化したお店で、のどぐろのひつまぶし¥3,000が食べられます。
・近江町市場
近江町市場 – 金沢市民の台所としてもうすぐ300年の小売市場
のどぐろや他の魚介類を購入したり、イートイン、回転寿司などで食べる事もできる近江町市場もオススメです。
福井県
ソースカツ丼
福井県でかつ丼は、卵でとじたかつ丼ではなく、ソースに浸したソースカツ丼が一般的です。
ソースカツ丼の歴史は、ヨーロッパ軒の創業者 高畠増太郎がドイツ留学から帰国し、東京早稲田で創業、関東大震災を機に福井県に移り開業したことから始まります。
ソースカツ丼の発祥の地が福井県ということもあり、県内ではいろんな所で食べる事ができます。
福井県でソースカツ丼と言えば、ヨーロッパ軒・ふくしんがツートップとして比較されます。
・ヨーロッパ軒
・ふくしん
おろしそば
「秘密のケンミンSHOW」でも、福井県のご当地グルメ「越前おろし蕎麦」が何度も取り上げられていますが、福井県では、「お蕎麦=越前おろし蕎麦」というくらいどこでも食べられる蕎麦です。
きざみねぎと鰹節をのせ、大根おろしと出汁や醤油でいただくシンプルな食べ方ですが、福井県内には、本格的なお蕎麦屋さんから食堂まで「越前おろし蕎麦」を提供するお店が数百店舗店舗以上あり、福井県を代表するソウルフードです。
・けんぞう蕎麦
【公式】けんぞう蕎麦 福井県永平寺町 | 【100%手打ち 十割蕎麦】 越前おろし蕎麦
・御清水庵
福井県越前市にあるこだわりの手打ちそばなら|そば席 御清水庵
秋吉
福井県27店、石川県14店、富山県14店、全国に109店出店している福井県で創業した焼鳥チェーンです。
注文方法は5本単位、5本で300円台とリーズナブル。カウンターの目の前で炭火で焼くので、柔らかく脂がのっており、酒が進みます。
秋吉を代表するメニュー「純けい」。純けいとは若鳥ではなく卵を産み終わった後のひね鳥のことで、からしたれに漬けて食べるのが、秋吉のスタンダードです。
コリコリとしたやや硬めの歯ごたえと、噛むと感じる鶏の旨みを、からしたれが良く合います。
揚げたての串カツ、優しい塩味のさっぱりとしたキューリなどもオススメです。
越前ガニ
越前ガニ、セイコガニ漁が11月6日解禁となり、越前ガニは来年3月20日までの約5カ月、セイコガニは水産資源保護のため12月31日までの約2カ月間となります。
越前ガニは福井県沖で水揚げされた本ズワイガニの呼び名で、県内では4漁港で水揚げされています。
- 越前漁港
- 三国港
- 敦賀港
- 小浜港
越前市などの漁港の近くや海沿いを走っていると、道の駅や魚やなど至る所で越前ガニを販売しており購入する事ができますが、それでも1杯1万円以上はする為、お店で食べるとなると更に値段は上がってしまいますが・・・
民宿などでは比較的安く食べる事もでき、解禁後は海沿いの民宿は越前ガニ目当てのお客さんがたくさん来ます。
福井県内の人気店
・川喜
川喜|和食処の老舗「川喜」では四季折々の素材を使った会席料理をご用意しております
・こばせ
TOP│越前がにと新鮮な海の幸自慢の温泉旅館 ふるさとの宿こばせ/福井県【公式サイト】
・望洋樓
富山県
富山ブラック
「富山ブラックラーメン」は、醤油をベースとした真っ黒なスープで、味・見た目ともにインパクト抜群のラーメン。
肉体労働者の塩分補給として醤油を濃くしたスープが起源となっている為、ご飯と一緒に食べる事を前提とした味付けとなっているそうです。
初めて食べた時は、正直醤油を飲んでいるのかと思うぐらいのしょっぱさで、個人的には今でも苦手なラーメンではありますが、富山出身者に聞くとやはり美味しいと答える人が多かったです。
・西町 大喜
店舗のご案内 | 元祖富山ブラックラーメン 西町大喜 【西町大喜の富山ブラックを、是非お召し上がり下さい!】
・大喜 根塚店
ます寿司
富山といえば「鱒の寿し」が有名です。笹の緑とますのサクラ色、越中米の白のコントラストはまさに絶妙の色合いです。
富山県内のパーキングエリアや道の駅、駅などでたくさん見かけますが、鱒寿し店が街中に軒を並べており、大小合わせて約30ものメーカーがあります。
「ます寿司」は酢飯の上に鱒がのっているだけで、他におかずが付いていないのがほとんど。
その為食べ進めていくと飽きがきて、きつくなってくるので、お吸い物やみそ汁と一緒に食べる事をオススメします。
・ますのすし本舗 源
・鱒の寿し まつ川
寒ブリ
ブリは初冬になると産卵のために北海道から九州の五島列島付近まで南下しますが、中間地点である氷見市近海で捕獲したものが、最も脂がのっている状態だといわれています。能登半島の出っ張りにぶつかるおかげで、足止めされたたくさんのブリが取れます。
寒ブリ漁が活気づくのは、北陸地方特有の風雪を伴う雷「ブリ起こし」が鳴り始める11月下旬頃から。漁の最盛期を意味する「ひみ寒ぶり宣言」が発令されている毎年2月頃までが「ひみ寒ぶり」の旬とされています。
関西出身の上司も冬になると寒ブリ目当てで富山県に来るぐらい、いつも満足して帰っていました。
旬のブリはお薦めです。
・ばんや料理 ひみ浜
・魚市場食堂
まとめ
2015年、北陸新幹線は長野県から石川県・金沢まで繋がりました。
2023年、後3年で福井県まで延伸し、嶺南地方の敦賀まで繋がる予定です。
南北に長い北陸地方は、北の富山県は首都圏に近く、南の福井県は関西圏とそれぞれ商圏が違っていました。
北陸新幹線が福井まで繋がる事で、首都圏になじみの薄かった福井県も東京から3時間以内に着くことができるようになります。
北陸には美味しいものがたくさんあります。これから冬にかけて、解禁となるカニを含め、魚介類が最もおいしい季節です。
特に金沢市内は見所、宿泊先も多いので、一人旅にもオススメです。
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