長野県大町市に移住してもうすぐ2年、初めて野生の熊と遭遇しました。しかも、車と熊が衝突する現場を目撃し、改めて野生の熊の恐ろしさを感じました。
長野県大町市は長野県の北西部、北に白馬村、南に安曇野市、西は北アルプスの麓で立山黒部アルペンルートの玄関口・扇沢駅まで20km、東は山を越えて長野市という位置にあります。
大町市公式サイト
私もその一人ですが、スキー、スノーボード、ラフティングなどが好きで、脱サラし県外から移住してきた人も多い、自然に溢れた(それ以外何もない・・・)街です。
隣の長野市へ車で移動する時は、「オリンピック道路」と呼ばれる国道31号線を通りますが、大部分が山岳エリア、大自然の中を走り抜けるイメージです。
その国道31号線を長野方面に車で走行し、「手打ちそば美郷」、「山品」を過ぎて山道を上り、そこから下りとなり「美麻郵便局」の交差点までの間で「クマ」に遭遇しました。
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前方には車が2台走っており、先頭は軽自動車。
長い下り坂が続き、結構なスピードが出ていましたが、そこへ「クマ」が猛スピードで道路に飛び出してきて、そのまま横切ろうとしてきました。
いきなり飛び出してきたので避ける間も無かったと思いますが、前方を走っていた軽自動車とクマが衝突。
クマは道路右から左へ走っており、軽自動車の右前方にクマが突っ込む形でぶつかりました。
軽自動車は急ブレーキを踏み、減速しながらも止まることなくそのまま進んでいきました。
クマは衝突の衝撃で右側によろめきながらも、倒れることなくそのまま左に反転し、猛スピードで走りだし、そのまま左の崖の草むらの中へ消えていきました。
犬がボールを追いかけ急に反転するような感じで、体長1m以上ある大きなクマはとても俊敏に反転し、走るスピードも猫が道を横切るのと同じぐらいの速さでした。
ぶつかった軽自動車は止まることなく走り続け、交差点で逆方向に走り去っていったのでどうなったのかはわかりませんが、あの衝突具合からして車も凹んだりしているのではないでしょうか。
自分の車だったら、ぶつかった衝撃でエアバッグが開いてしまい、走行不能、修理代金もかなりかかるだろうなと思うとゾッとします・・・
大町市周辺では、毎日のようにクマが目撃され、クマが出没している為出歩かないよう注意する放送が流れます。
そのためクマの出没は日常的で、その辺の山の中にはいるんだろうぐらいの感覚でいましたが、実際に目の当たりにするといかに危険な事であるかがわかりました。
クマに襲われるという事件も多い為、その場に自分がいたらどう対処するか考えた時も、近くの棒を拾って威嚇すれば何とかなるんじゃないかと気楽に考えていました。
しかし、野生のクマの走るスピード、車と衝突しても何事も無かったように走り去る強靭さを見た後では、棒で威嚇する間もなく襲われるだろうなと思います。
岐阜県のクマ牧場で見た、飼いならされたおとなしいクマのイメージが頭に合った為、野生の荒々しさを見て、そのギャップに驚かされます。
野生のクマ、舐めてました。
あのスピードで突進されたら逃げる事もできず、死んだふりなどできる人はいないと思います。
出会ったら最後、クマ鈴をつけるなど、出会わない為の工夫をして対処するしか方法は無いと実感しました。