令和3年1月8日緊急事態宣言が発令され、スキー場にも大きな影響が出始めました。
- 苗場スキー場
- かぐらスキー場
- 八海山スキー場
- 草津温泉スキー場
- ウイングヒルズ
上記のスキー場は、1月中旬から当面もしくは2月上旬までの営業休止を発表しました。
※1月28日追記
草津温泉スキー場は1月28日より営業が再開されました
八海山スキー場は緊急事態宣言による集客が見込めない事が主な原因だと思いますが、それ以外のスキー場は、
- スタッフにコロナウイルス感染者を確認
- 濃厚接触者、関係者にPCR検査を実施
- 感染者(陽性者)が増加
- 感染拡大を防ぐ為、営業休止
上記のパターンとなっており、「感染拡大を防ぐ為一旦営業を休止」すると謳っていますが、実際はそれ以上に「緊急事態宣言による需要低下」によるものが主な理由ではないかと思います。
私が勤務しているスキー場でもコロナ陽性者が出ました。
このままスタッフに感染者が増え、感染が拡大したら営業は難しくなると覚悟していました。
幸い感染拡大のピークは過ぎ、陽性者も隔離期間を経て現場に戻り、今現在感染の拡大は防ぐことができましたが・・・
緊急事態宣言が出た翌日の1月9.10.11日の3連休。例年シーズン1.2の入込が見込める超繁忙期なのですが、昨年と比較すると来客数は4分の1程度?
スキー場に人がいない・・・
土日の週末が例年の平日並みの人の数、ゲレンデ、レストランはガラガラで利用者にとっては空いていて快適だと思われますが・・・
緊急事態宣言による来客数の減少は身をもって感じられる程影響が出ています。
営業を休止するまではいかなくても、規模を縮小するスキー場も増えてきました。
- ナイター営業を中止
- ゲレンデ、コースを縮小
- 稼働リフト、飲食店の時間短縮・減少
集客が見込めない中経費を削減する為、リゾートバイトスタッフのリストラ、出勤日を減らす等、従業員にもしわ寄せが出始めており、この先も影響は拡大していくことが予想されます。
スキー場側も、コロナ対策で例年より様々なコストがかかっています。
勤務先のスキー場を見ても、
- レンタルウェア・毎回クリーニング
- 大量に使用する除菌用アルコール
- チケット購入等のオンライン化の導入
- スタッフ寮の個室使用
- アクリル板、遮蔽シートの設置
- PCR検査代
例年であればどれも必要の無かったものですが、全てがコロナ対策の費用となり、今後も同様の対策とコストがかかる恐れがあります。
来客数の減少による売上減少、コロナ対策によるコストの増加、感染者の増加を防ぐ為の営業休止・・・
どのスキー場も非常に厳しい状況に置かれていると思います。
スキー場に来て、スキースノボをするだけならコロナ感染のリスクはかなり低いのではないかと思います。
屋外で、かつ距離をとって滑るだけなので、それ自体は感染リスクは少ないはずです。
勤務先のスキー場のレストハウスの中でもマスクやフェイスマスクをしているお客さんがほとんどで、外国人の方もしっかりマスクを付けています。
感染リスクが高いのは、密閉されたゴンドラ、距離が近いリフト、レストランでの飲食などです。
ゴンドラやリフトも1グループでの乗車、もしくは1人乗車が徹底され、レストランもアクリル板を設置し、休憩時間を早めに切り上げる旨のアナウンスも放送する等対策は取られています。
そういった対策がとられているスキー場ですが、客足は遠のくばかり・・・
ここ数年小雪が続いていた中、今シーズンは大雪の当たり年で雪が豊富にあるのに、滑りに来る人がいない・・・
緊急事態宣言が出て、県をまたぐ移動や不要不急の外出は控える様繰り返し報道されると、スキー場に行きたくても行けない雰囲気が先行してしまいますが、スキー場で勤務している関係者(私を含めて)にとっても死活問題です。
白馬村の民宿やホテルもキャンセルが増え、飲食店もかなり厳しいとの声をききます。
1人で滑りに来る場合、ほぼ誰とも会話することも無く感染リスクは低くなるので、ヒトリスト向けの誘致企画を設けるなど、スキー場側も工夫が必要ですが、滑りに行ける人は是非ともスキー場に足を運んで頂きたいと思います。