今定期的に新刊で購入しているのは、北方権三の歴史小説「チンギス記」だけですが、その他の小説や文庫本などは、ほとんど「ブックオフ」で購入しています。
ブックオフでは発売から日が浅い本、人気の本は新刊とあまり値段が変わりませんが、汚れ、傷がある本、発売から時間が経っている本等は、220円か110円で購入することができます。
220円以下のコーナーにはジャンルごとに本が並んでいるので、興味のあるコーナーに行き、面白そうな本や興味が湧いた本を一度に20冊ぐらい大人買いして読んでいます。
20冊購入しても、4,400円。
新刊3、4冊分の値段で20冊の本が買えるので、かなりお得です。
そこで今回は最近読んだ中で、面白かった、為になった本についてご紹介します。
- 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
- 『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)
- 革命家100の言葉
- 農で起業する! ―脱サラ農業のススメ
- クラウドファンディングで資金調達! アイデアだけで1000万円!
- グレートジャーニー―地球を這う〈1〉南米~アラスカ篇 (ちくま新書)
- まとめ
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
著書はオードリーの若林、キューバへ一人旅に行った際の旅行記です。
も読んでいて面白かったので、見つけた時はすぐにかごに入れました。
表現力が独特で、斜に構えた視点から物事を描写している感じが好きで、キューバについて、旅について感じた事を、日頃日本で生活している部分と対比させながら描いいます。
共感できる部分や、売れる前の卑屈さ、売れた後の何不自由ない生活の中で感じる葛藤等、普段考えている事がよくわかる内容で、読んでいて面白い本でした。
後半は、大好きだった父親の死と、キューバへ旅に出た所がリンクしていて、ただの旅行記だけで終わらない所も良かったです。
『週刊文春』と『週刊新潮』 闘うメディアの全内幕 (PHP新書)
関西方面では、日曜13:30から放送している「そこまで言って委員会」に出演しており、最近では「Fukushima 50」で映画化もされ、顔を見る機会も著書も多い門田降将。
を読んで面白かったので、見つけた時は即購入しました。
「週間文春」と「週間新潮」を代表する二人が世間を揺るがしたニュースや事件の裏側、取材時の状況などが書かれており、面白い内容でした。
最近では、文春砲が炸裂すると大きな話題にはなりますが、芸能人の不倫ばかりでもっと他に調べることがあるだろうといつも思っていたのですが、文春の編集長だった花田氏も同じような事を感じていたのも印象的でした。
ジャーナリズムとしての要素が強く、新聞を監視する立場でもあった両誌がいつの間にか芸能人のスキャンダルを追いかけ、その動画をテレビ局に売り、販売部数の落ち込みを補っている等、雑誌のあり方や立ち位置も知る事ができます。
インターネットの普及で誰もが情報を簡単に知ること、発信ができるようになり、雑誌を買う必要性が薄れ、販売部数の減少に歯止めがかからない新聞、週刊誌。その存在意義や、将来性についても書かれています。
革命家100の言葉
キューバ革命をなしとげたゲバラが好きで、しかもオードリー若林の本を購入した時の旅行先もキューバということで、同時に購入しました。
ゲバラの他、世間的にマイナーな人の発言までをピックアップしていて人選は面白いのですが、深みにかける印象でした。
パラパラ、サクサクと読みやすい内容なので、たまに読み返すぐらいがいいと思います。
格言に至る背景やその他の状況などもしっかり知っておきたいタイプなので、深い情報が欲しい人には少し物足りない内容だと思います。
農で起業する! ―脱サラ農業のススメ
夏場は農業関連の仕事も手伝っているので、興味が湧き購入しました。
脱サラ、移住、一から農業を始めた著者の話は具体的で説得力が感じられます。
サラリーマン時代の体験を活かし、これまでの勘や経験則に基づいた農業ではなく、データに基づいた農業が必要だと考え実践され、何か問題が起これば改善し、工夫次第で売上がこれだけ変わったという内容は非常に参考になる部分だと思います。
昔ながらの農業がいかに非効率的で、農協に言われるがまま、何も疑いもせず、自分で考えようとしない受け身の農業はやがて崩壊し、将来は生き残れなくなるという提言も含めて、農業を始めよう、起業しようとしている方には大変参考になる内容だと思います。
クラウドファンディングで資金調達! アイデアだけで1000万円!
起業するにあたり、クラウドファンディングをしようか考えていた時にこのタイトルを見つけたので思わず購入しました。
クラウドファンディングで実際にプロジェクトを立上げ、お金を集める事に成功した人が書いた本なので、知識がない人でも本の指示通りに進めると、ある程度準備ができるようになっています。
著者は個人ではなく、会社としてクラウドファンディングを行い、結果お金を集める事に成功はしていますが、個人で一から挑戦する場合とでは状況や背景が異なるので、誰でも簡単にできるという内容には少し違和感は感じました。
クラウドファンディングをやってみたい方、クラファンとは何ぞや?という方には読んでみる価値はあると思います。
グレートジャーニー―地球を這う〈1〉南米~アラスカ篇 (ちくま新書)
昔テレビで番組(医師:関野吉春 グレートジャーニー)を見ていたので、タイトルを見つけた段階で即購入。
グレートジャーニーは、「人類はアフリカから世界中に広がったという」仮説から、逆のルートでアフリカを目指すという番組内容で、子供の頃よく見ていて今でも覚えています。
旅先での現地の民族との交流した時のエピソードがカラーの写真とともに掲載されているので読みやすく、物にあふれた日本での暮らしと、何もない貧しい環境でも目を輝かせて暮らす原住民の子供、人間にとっての本当の豊かさ、幸せとは何なのか?改めて考えさせられる内容でした。
まとめ
旅行記やエッセーなどは好きで良く読んでいるのですが、正直当たり外れが多いジャンルでもあると思います。
- 定価で買って満足できる内容だったのか?
- 数時間でサクサク読み終えてしまい、これが1,500円の価値があるのか?
そんな博打に出る事が嫌いな人は、ブックオフをオススメします。
本1冊が220円ならCDの「ジャケ買い」のような感じで「タイトル買い」ができ、少しでも面白そうであれば躊躇せずかごに入れられます。
また、好きな作家の名前で探すのもオススメです。
前に呼んだことがある作家や、いつも読んでいる作家であれば外すことも少ないので、読んでいない過去の本を見つけた時はそれだけでかごに入れます。
大好きな司馬遼太郎や北方権三などの歴史小説は人気があるので、たくさん棚に並んでいます。
見た感じが綺麗な文庫本は値段が高く付けられている事が多いので、日に焼けた文庫本がたくさん並んでいる110円コーナーで作家名で探すと安い文庫が見つかります。
110円でシリーズ物を一気に購入し、まとめて読むのもブックオフならではの方法です。
普段BOOKOFFに行かない人でも、近くに行った時に立ち寄ってみると新たな発見があるのではないでしょうか。