2022年2月25日、ようやく休みと天候がマッチし、バックカントリーに行く事ができました。
今回の行先は八方尾根のガラガラ沢。
昨年は八方尾根南斜面をバックカントリーツアーに参加し滑ったので、今回は反対側の北斜面にあるガラガラ沢を予定していました。
当日朝になり天候を確認し、バックカントリーへ行けると判断。
- 山岳保険に加入(1日単位でOk)
- 登山届をWEBで提出
- アソビューで八方尾根スキー場のリフト券を購入
「ウェルカム信州アクティビティ割」が対象なので50%OFFで購入できます。
八方尾根駐車場に車を泊め、リフトで上に上がります。
が、一番上のグラートクワッドが強風で動いていないとのこと・・・
レストランで1時間程待機し、11時になりリフトが動き出しました。
リフトを降りると八方池山荘があり、そこからスキー場エリア外となります。
ビーコンチェッカーでビーコンの作動を確認し、板をザックに取り着け、スノーシューを装着、ポールを出し準備は完了、尾根沿いにハイクを開始します。
バックカントリーへ向かうのは30人程度?
ガイドツアーの団体、数人単位のパーティー、外国人もたくさんいました。
今回は初のソロでのバックカントリーなので、安全に滑る事、無理をしない事を最優先とします。
標高をあげ、稜線に出るとだんだん風が強くなってきました。
強風で雪紋ができています。
歩き始めて30分で標高2,000Mに到達、第2ケルンを過ぎガラガラ沢方面に進もうとしていましたが、風は爆風となり立っていてもよろめくほどに。
視界も悪く、ソロということも考え予定を変更することに。
「ガラガラ沢」の手前、「押出沢」から滑る事にし、急いでザックから板を外し、スノーシュー、ポールをザックに取り付けます。
風が強くおさまる気配も無い為、景色を楽しむ余裕も無くすぐに滑り出します。
北斜面の為硬い雪かと予想していましたが、風にパックされた新雪が残っており、パウダーを楽しめる場面も。
広大なバーンはスピード感覚がマヒし、ザックの重さもありいつも以上にスピードが出すぎてしまうので、おさえつつ滑るラインを判断していきます。
先程のガイドツアーの団体も同じ斜面でした。
雪崩が起きない様、一人ずつポイントまで滑っていくので人数が多いと時間がかかります。
予想よりははるかにいい雪で、ゲレンデでは味わう事ができない開放感と長距離、北アルプスの景色を見ながらバックカントリーの醍醐味を味わいます。
滑走ライン。
まだまだ下へ滑っていけます。
谷のような地形が続き、天然のハーフパイプが楽しめました。
ウェアラブルカメラの「AKASO ブレイブ7」で撮影していたのですが、強風と気温の低さでバッテリーがみるみる減っていき、20秒程度の撮影で電源が切れていました・・・
ブレイブ7は通常ではゴープロと遜色なく使用できますが、雪山においてはバッテリーの減り方が以上に早く、使う事はお薦めできません・・・
ゴープロであれば吹雪でもバッテリーは1時間もったので、やはりゴープロの方が優秀です。
川が見えてきたら滑走は終了、高さを維持しながら右方向へトラバースしていく事で、歩く距離を稼ぐことができます。
徒渉ポイントを発見。
川を渡り向こう側に行かなければならないのですが、橋はかかっていない為、雪が繋がっている所から川を渡ります。
先行者のラインがついているので助かりました。
(春先は、川の中を歩いて渡るハメになります・・・)
滑ってきた北斜面、自分の滑ったところ以外でもたくさんの滑走跡が付いています。
滑れるポイントがたくさんあるので状況に応じて斜面を選択し、滑り分けることができます。
移動している最中にも、どんどん人が下りてきます。
平日の金曜でもこれだけの人が滑っているので、いかに人気のスポットであるかがわかります。
川を渡り、歩く事10分。
そこから雪で埋もれた道路上を滑っていく事ができますが、デコボコでスノーボード2枚分ぐらいの狭さで踏み固められているので、普通に滑るだけでも苦労します。
スキーであれば簡単に滑る事はできますが、こういった悪路はスノーボードでは体力を使います。
おびなたの湯近くの橋付近まで滑り終えることができます。
そこでタクシーを呼び、八方尾根スキー場へ戻ります。
初のソロバックカントリー、爆風で予定していたガラガラ沢へは行けませんでしたが、ようやく行く事のできた北斜面。
滑走距離の長さ、天然のハーフパイプで起伏のある地形、北アルプスの絶景、これだけでも十分楽しかったです。
来年は、新雪が積もったパウダーの北斜面を滑りたいと思います。