バックカントリーへ行く時に、行きたい山や斜面は決められますが、実際にどこを登って、どこを滑り、どこにたどり着くのか?調べてみても情報が少ない事が多々ありました。
バックカントリーツアーに参加したり、経験者と同行する場合には問題ないのですが、初めて行く山や単独で行く場合には下調べが必要になります。
そんな中で見つけた本がこちら
「山スキールルート 212」
前回八方尾根スキー場から押出沢へバックカントリーに行きましたが、その際にもこちらの本を参考にルートを確認しました。
初の単独、一人でのバックカントリー、しかも初めて行くルートということで入念に下調べを行い、先輩方にも状況を詳しく教えていただきました。
ルートの特徴や解説が書かれてあり、体力・技術力なども星の数で表示されているので目安にでき便利です。
昨年ツアーで参加した八方尾根バックカントリー。
その際は南面を滑ったのですが、ハイクアップのルートは途中までは同じだったのでイメージはできていますが、今回は分岐点を地図上では上にとらなければなりません。
どの辺りで上に行けばいいのかが曖昧だったのですが、こちらの本でルートを確認し、第二ケルン手前のトイレあたりでルートを北にとればいいというのが確認できました。
本来はガラガラ沢に行く予定だったのですが、当日は爆風が吹き荒れており、雪が舞い上がり視界が悪くなる時もあったので、手前の押出沢へ変更することにしました。
ガラガラ沢と押出沢は下部で合流することになるので、滑り終えた地点は同じ方向であることは頭に入れていたので、急遽ルートを変更しても問題はありませんでした。
川を渡って向こう岸に行くことは情報としてありましたが、実際にはどこを渡渉すればいいのかが曖昧でした。
そこはこの本を見ても明確にはわかりませんでした。
渡渉ポイントは雪の状態に左右される為、積雪が少なければ雪が繋がっておらず川を歩いて渡るしかない(春先)ということもありますし、渡れそうなポイントを現地で探すしかないと思っていました。
実際は前日に滑った人や先行者の滑走跡がたくさんあり、そのルートを辿っていくと渡渉ポイントにたどり着くことができましたが・・・
川を渡って向こう岸に行き、そこから二股の橋に出ることは理解していましたが、そこまでどうやって行くのか?滑っていけるのか?斜度が無く歩いていくのか?も曖昧でした。
そこでこの本でルートを確認し、おおよその距離とボードでも滑って移動できるということが確認できました。
結果、無事に単独、初のエリアでのバックカントリーを終えることができました。
曖昧になっていた部分をこちらの本を読むことで明確な情報にすることができたので、安心感が違います。
4月15日に立山黒部アルペンルートが開通し、立山でのバックカントリーがスタートします。
昨年も立山へバックカントリーに行きましたが、今年は別のルートで滑る事を考えています。
昨年は一の越まで行き、そこから雷鳥沢方面へ滑りました。
今回は、一の越から雄山まで登り、そこから御前谷方面へ進み、ロープウェイの下を通り、黒部平まで落とすルートを考えています。
このルートもこの本を読んで初めて知ったルートですが、滑走距離が長く、扇沢へ帰る場合ロープウェイなどに乗って下る手間と時間も短縮でき、メリットが多いルートです。
天候と雪の状態次第ですが、この本で知ったルートに挑戦してみたいと思います。