2022年4月20日、針ノ木岳へバックカントリーに行ってきました。
個人的には、雪がかなり汚れており雪崩によるデブリだらけで斜面がデコボコ、滑るのはあまり楽しめないかな?という状況でした・・・
今回も登山ルートはこちらの本から。
「ヤマクボ沢」から頂上を目指しますが、体力的に難しいので行けるところまで登り、そこから滑るという計画を立てました。
「扇沢駅」
平日にも関わらず無料駐車場は満車、有料駐車場も上は満車に近く、週末は早めに停めないと空きがないかもしれません。
「登山口」
車のゲートの左側が登山口で、そこから登り始めました。
雪が残っているので、沢沿いにルートをとり、針ノ木大雪渓を目指します。
「堰堤」
このような堰堤がいくつもあります。
堰堤の中心部には川が流れているので、川の上を雪が覆っていてそこを今の時期なら歩いて行けるという感じです。
「大沢小屋」
大沢小屋を右手にとり、「大沢出合」に。
スノーシューを付けずツボ足で登ってきましたが、ここまでに約1時間が経過。
「針ノ木大雪渓」
日本三大雪渓
- 白馬大雪渓
- 針ノ木大雪渓
- 剱沢大雪渓
の一つでもある。針ノ木大雪渓。
場所:北アルプス後立山連峰/長野県大町市
規模:標高1840m〜標高2100m(標高差260m)、全長700m=国土地理院地形図から判読
山小屋:雪渓末端に大沢小屋、針ノ木峠(日本三大峠、針ノ木岳と蓮華岳の鞍部)に針ノ木小屋
登山道:針ノ木岳登山のメインルート、大雪渓下端(大沢小屋)まで扇沢から徒歩1時間10分、さらに徒歩40分で雪渓末端(雪渓ではクレバス、落石に注意が必要)
※日本旅マガジン引用
三大雪渓の中では規模は小さいですが、扇沢駅から歩いて1時間程度で行けるので、他と比べて一番行きやすい雪渓でもあります。
ここからはスノーシューを付けてハイクしていきます。
日の当たる西側、登るときの右側は大きな雪崩がいくつもあり、デブリが雪渓にまで流れ込んでいる状態でした。
標高1600m付近、扇沢駅が1400mぐらいだったので、200m登ってきたことになります。
雪は柔らかく、雪崩による落石で小さな岩も所々に転がっています。
大きな雪崩の跡。
大きなクラックも数カ所ありました。
東側の谷は急斜面なので、雪崩が起きると巻き込まれる可能性が高いと感じました。
融雪が進み、ハイクアップしている時にも雪の塊が上から落ちてきました。
3時間ハイクして、標高2100mまで到達。
この斜面を登りもう少し先がようやく「ヤマクボ沢出合」。
頂上までは標高にして400m登らなければなりません・・・
体力的にこの急斜面を登りきることができなかったので、登りはここまでとし、ここから滑る事に。
ザックから板を外し、スノーシューとポールをザックに取り付け、滑る準備をしながら休憩。
「爺ヶ岳」
正面の山が「爺ヶ岳」です。
標高2100m、ここから針ノ木大雪渓を滑ります。
11時半、気温も高いため、雪はザクザクで表面はかなり汚れています。
どこを滑ろうかなと斜面を見ていると、右側の谷が面白そうだったのでそこを滑る事に。
雪が汚れていたのでストップスノーになるかと思っていましたが、以外に板は滑りました。
想像より斜面のデコボコが激しく、ターンをするごとに体力と筋力が削られていき、転ばずに下まで滑り終えることが優先され、楽しむ余裕がありませんでした・・・。
小枝や石を避け、起伏の大きさを確認し、慎重にラインをとります。
標高1600m地点まで滑り終え、あまり楽しめなかったまま滑りは終了です。
ここからは扇沢駅へ向けて下山していきますが、登ってきたルートとは別のルートで降りることに。
上から見て右側の谷にスキーの滑走跡が残っていました。
先行者が滑り終えたラインなので、そこを辿って行けば扇沢駅まで行けると判断し、そのラインに沿って滑って行きます。
とはいえ、扇沢駅よりも下まで滑り終える人もいるかもしれないので途中標高や、左側に道路や建物がないかを確認していく必要はあります。
結局滑走跡は1600m付近から扇沢駅までずっとつながっており、雪が豊富に残っている場合、扇沢駅まで滑っていくことができるようです。
下山も歩かなければならないと考えていたので、滑り終えることができ体力的にもかなり楽でした。
扇沢駅はこの川の左側にあるので渡渉する必要があります。
雪が繋がっているスノーブリッジを探しましたが見当たらず、最悪ブーツのまま川の浅い所を渡ることになるかも?
と考えていたのですが、ラインを辿るとその先には橋がかかっていました。
「扇沢総合案内センター」?の建物の裏側に橋が架かっており、そこから扇沢駅まで行くことができます。
無事に下山することができ、駐車場についたのが12時半。
初の針ノ木岳バックカントリー、ハイクアップの距離・時間が長くまだまだ体力が足りないなと感じました。
今回は頂上まで行くことができなかったので、また来年リベンジしたいと思います。