長野県大町市に移住してもうすぐ5年、仕事、遊び、生活など、実際に住んでみて感じた良かった点、悪かった点についてご紹介します。
元々スノーボードをするために、長野県白馬村へは毎年訪れていました。
白馬村へ行く途中、青木湖、北アルプスを眺めながら、いつかここで暮らしていけたらな~と漠然と考えていたのが移住のきっかけです。
人生は一度きり、40歳でサラリーマンを辞め、自分のやりたい事をしようと決めていたので、移住先は白馬村とすぐに決まりました。
色々調べていると、白馬村より隣にある大町市の方が暮らすには便利だという事がわかり、白馬村ではなく大町市に移住先を変更。
2018年12月末で会社を退社、大町市へ引越し、現在に至ります。
移住した直後は、毎日滑りに行きたかったので仕事は決めていませんでしたが、スキー場、キャンプ場、北アルプスなど、アウトドア関連のアクティビティが豊富なので最悪バイトすれば何とかなるだろうと考えていました。
移住からもうすぐ5年、現在は起業し個人事業主として働いています。
スキー場やSUPに関連した仕事のため、季節の合間にはアルバイトをしながら何とか生活ができるようになりました。
大町市や白馬村へ移住してきた友人・知人に話を聞くと、会社勤めをしている人は少なく、自分で仕事をしている(自営・個人事業主)、複数のアルバイトを掛持ちしている、季節労働者(夏は農業、冬はスキー場)が多いです。
地元企業へ転職する事もできますが、給与の相場がかなり低いのが現状です。
スキー、スノーボードをしたくて移住している人がかなり多いので、就職して週末しか休めない縛りのある生活より、バイトを掛持ちしてでも趣味に充てる時間を優先する人が多いのかもしれません。
白馬村・大町市・小谷村はハクババレーと呼ばれ10のスキー場があります。
その為冬の求人は豊富で、時給も1,200円以上と長野県内では高く、ダブルワークをしている人もたくさんいます。
ここからは、大町市へ移住して感じたメリット・デメリットについてご紹介します。
良かった点
- インフラが整っている
- 降雪が少なく除雪が楽
- 北アルプスの眺望
- 白馬村のスキー場までアクセスが良い
- 長野市・松本市まで1時間圏内
- インフラが整っている
市立大町総合病院、スーパー、ヤマダ電機、マクドナルド、ファミレス、蔦屋書店、カインズ、コンビニがあり、インフラは整備されているので、生活環境は良く、車は必須ですが不便なく生活できます。
- 降雪が少なく除雪が楽
また、白馬村は豪雪地帯なので一晩で40、50cm積もる事もあり、毎朝出勤前の除雪が大変です。
隣の大町市は意外にも雪が降らず、特に小雪だった今シーズンは除雪を1度したぐらいで、積もっても10cm程度。除雪の面からも負担はかなり減ります。
- 北アルプスの眺望
市内からは、鹿島槍ヶ岳、爺が岳が見え、更に3,000m級の山々、北アルプスが綺麗に見ることができ、毎日絶景が楽しめます。7月ぐらいまでは残雪が残り、大変綺麗です。
隣の白馬村までは車で20~30分、白馬村まで行けば北アルプスが正面に、間近に見ることができます。
写真は、北アルプスと桜を一緒に見る事ができる有名スポット「大出公園」からの北アルプスです。
こちらも有名な撮影場所の一つ、「白馬大橋」からの北アルプス、白馬三山です。
- 白馬村のスキー場までアクセスが良い(自宅からの距離)
- 鹿島槍スキー場 17km 25分
- 白馬五竜スキー場 22km 30分
- 八方尾根スキー場 25km 35分
- 白馬岩岳スキー場 30km 40分
- 栂池高原スキー場 35km 50分
- コルチナスキー場 40km 60分
ホームゲレンデにしている岩岳スキー場までは30km、車で40分程度で行けます。
立山黒部アルペンルートの長野県側の出発地点である扇沢駅までは車で30分。
ここから立山へ行くことができます。
スキー場や山を楽しむには最高の立地です。
- 長野市・松本市まで1時間圏内
長野市、松本市まではいずれも40~50km、車で1時間~1時間半で行く事ができます。
日本海へ抜ける糸魚川まで70km(下道)、1時間半程度です。
悪かった点
- 安定した仕事が少ない
- 娯楽が少ない
- 冬は寒い
悪かった点
- 安定した仕事が少ない
失業保険の手続きでハローワークへ行った時の事、開口一番で「今までと同じような給料がもらえる就職先はありませんよ」と職員に言われました・・・
求人の数はそこそこにありますが、全体的に給与が低い印象です。
アルバイトの求人は豊富です。
冬に向けてスキー場での求人、飲食店、宿泊関係の求人はたくさんあるので冬の仕事はたくさんありますが、季節労働になり、それ以外の働き先の確保が必要です。
冬はスキー場、夏は農業など、季節労働をしながら空いた期間で別の仕事をする方が周りには多いです。
- 娯楽が少ない
飲食店、飲みに行く場合、店舗数が少ないので非常に限られます。遊ぶ場所も全体的に少ないですが、逆にラフティングやSUP、キャンプ場などのアウトドアを楽しむ施設はたくさんあります。
- 冬は寒い
1月、2月は、最低気温がマイナス10℃になることも多々あり、15℃まで下がることもありました。冬の朝は車の窓が凍っているので、暖気にも時間がかかります。
また、水道管が破裂する恐れがある為、布を巻いたり、蛇口を開けて水を出しっぱなしにしたりと対策が必要になる場合もあります。
移住してみて感じたリアルな感想として、プラス面、マイナス面を挙げてみました。
田舎ですから、当然不便な事も多いです。
それぞれ良い所、悪い所がもちろんありますが、自分にとっての優先事項が何であるかが明確であれば、移住してからのギャップを感じる事は少ないのではないかと思います。
田舎で何がしたいのか?
得るものもあれば失うものもありますが、移住を検討されている方の参考となれば幸いです。